強迫性障害

強迫性障害
「ドアに鍵をかけたかな?」「電気を消したかな?」と、不安になって家に戻ったという経験は、一般の人にも認めますが、強迫性障害は50人に1人と言われており、強い「不安」や「こだわり」によって日常生活に支障が出る病気で、何度も何度もしつこく確認しても安心できなかったり、特定の数字や回数にこだわる等の症状があります。

「強迫観念」と「強迫行為」の2つの症状があり、強迫観念とは頭から離れない考えのことで、その内容が「不合理」だとわかっていても、頭から追い払うことができません。
強迫行為とは、強迫観念から生まれた不安にかきたてられて行う行為のことです。自分で「やりすぎ」「無意味」とわかっていてもやめられません。

症状やサイン
・不潔恐怖と洗浄
過剰に手洗い、入浴、洗濯をくりかえす、ドアノブや手すりなど不潔だと感じるものを恐れて、さわれない。アルコール消毒などを過度に行う。

・確認行為
戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する。

・儀式行為
自分の決めた手順でものごとを行わないと、不安から、同じ方法で仕事や家事をしなくてはならない。

・数字へのこだわり
不吉な数字・幸運な数字に、日常生活に支障を起こしてもこだわる。

・物の配置、対称性などへのこだわり
物の配置に一定のこだわりがあり、特定の位置などにないと不安になる。

「自分は少し神経質なだけ」なのか、「ちょっと行き過ぎか」の判断は難しいところです。次のようなサインがあれば、専門機関に相談することを勧めます。
・日常生活、社会生活に影響が出ている
・家族や周囲の人を巻き込む
・人間関係に困っている

発症には、性格、生育歴、ストレスや感染症など、多様な要因が関係していると考えられています。

強迫性障害は治療に取り組むことで、症状を軽減することも可能で、治療によっては改善する病気です。

主に強迫性障害の治療には、次の2つを組み合わせるのが効果的とされます。

認知行動療法:再発予防効果が高く「曝露反応妨害法」が代表的な治療法です。
患者さんが強迫観念による不安に立ち向かい、強迫行為をしないで我慢するという行動療法です。ストレス負荷も高いですが治療を続けていくことで、強い不安が弱くなることや、強迫行為をしなくても済むようになる状態を目指します。

薬による治療
多くは、強迫症状や抑うつ、不安を有するので、抗うつ薬のSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)と認知行動療法の併用も行われます。

コネクトメンタル相談室では薬物を使用しない認知行動療法を用いたサポートを実施しています。病院やクリニックでは実施できないケアの部分を連携しながらサポートすることも可能です。

少しでも思い当れば一人で悩まずに、当相談室に気軽にご相談・お問い合わせください。
ご自身の人生を少しでも心を豊かに歩んでいただけるようにサポートできれば幸いです。
あたたかく応対させて頂きます。

コネクトメンタル相談室

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