適応障害

適応障害

就職や転職・転勤、結婚など新しい環境にうまく適応できないなどして、様々な心身の症状があらわれてくることにより、社会生活に支障をきたす「心の病」のことをいいます。

よくうつ病と比較されますが、「適応障害」はストレス要因となる空間や場所、そして人間関係などから離れることによって日常生活を過ごすことができますが、「うつ病」の場合は、四六時中その症状が消えないという点で、大きく異なります。

身体症状としては全身倦怠感、不眠、頭痛、動悸、めまい、肩こり、食欲不振、ストレス性胃炎、腹痛などの症状が表れます。

精神症状では意欲や集中力の低下、注意力散漫、不安、絶望感、イライラ感、神経過敏、抑うつ気分、涙もろさ、興味・喜びの喪失、マイナス思考、自責的な考え方などが表れます。

行動面の障害

対人関係への過敏性・攻撃性、気力低下、思考力・集中力低下などが表れ、労働者では職場不適応。学生では登校拒否として現れることがあります。

現代社会でも増加傾向であり、はじめは適応障害と診断されても5年後には40%の人がうつ病に診断名を変更されている報告もあります。

対処する手段として、自分でできる主な方法を5つ紹介します。

①ストレスから離れる。

②自分の好きなことや気分転換をする。

③職場に相談する。

④急いで治そうとしないようにする。

⑤適度に活動、休養する。

などが挙げられます。企業でも従業員に対するメンタルヘルス対策としてストレスコーピングを導入する会社もあり社会的に広く認識されています。

このように、適応障害は誰でもなりうる症状です。このコラムを読んでる方の中にも思い当たる節があったかもしれません。

ストレスを発散して健康でいられるようにコネクトメンタル相談室をぜひご活用ください。短い時間で話だけを聞いてほしい。愚痴をこぼしたい。などのご相談にも対応致します。

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強迫性障害

強迫性障害
「ドアに鍵をかけたかな?」「電気を消したかな?」と、不安になって家に戻ったという経験は、一般の人にも認めますが、強迫性障害は50人に1人と言われており、強い「不安」や「こだわり」によって日常生活に支障が出る病気で、何度も何度もしつこく確認しても安心できなかったり、特定の数字や回数にこだわる等の症状があります。

「強迫観念」と「強迫行為」の2つの症状があり、強迫観念とは頭から離れない考えのことで、その内容が「不合理」だとわかっていても、頭から追い払うことができません。
強迫行為とは、強迫観念から生まれた不安にかきたてられて行う行為のことです。自分で「やりすぎ」「無意味」とわかっていてもやめられません。

症状やサイン
・不潔恐怖と洗浄
過剰に手洗い、入浴、洗濯をくりかえす、ドアノブや手すりなど不潔だと感じるものを恐れて、さわれない。アルコール消毒などを過度に行う。

・確認行為
戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する。

・儀式行為
自分の決めた手順でものごとを行わないと、不安から、同じ方法で仕事や家事をしなくてはならない。

・数字へのこだわり
不吉な数字・幸運な数字に、日常生活に支障を起こしてもこだわる。

・物の配置、対称性などへのこだわり
物の配置に一定のこだわりがあり、特定の位置などにないと不安になる。

「自分は少し神経質なだけ」なのか、「ちょっと行き過ぎか」の判断は難しいところです。次のようなサインがあれば、専門機関に相談することを勧めます。
・日常生活、社会生活に影響が出ている
・家族や周囲の人を巻き込む
・人間関係に困っている

発症には、性格、生育歴、ストレスや感染症など、多様な要因が関係していると考えられています。

強迫性障害は治療に取り組むことで、症状を軽減することも可能で、治療によっては改善する病気です。

主に強迫性障害の治療には、次の2つを組み合わせるのが効果的とされます。

認知行動療法:再発予防効果が高く「曝露反応妨害法」が代表的な治療法です。
患者さんが強迫観念による不安に立ち向かい、強迫行為をしないで我慢するという行動療法です。ストレス負荷も高いですが治療を続けていくことで、強い不安が弱くなることや、強迫行為をしなくても済むようになる状態を目指します。

薬による治療
多くは、強迫症状や抑うつ、不安を有するので、抗うつ薬のSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)と認知行動療法の併用も行われます。

コネクトメンタル相談室では薬物を使用しない認知行動療法を用いたサポートを実施しています。病院やクリニックでは実施できないケアの部分を連携しながらサポートすることも可能です。

少しでも思い当れば一人で悩まずに、当相談室に気軽にご相談・お問い合わせください。
ご自身の人生を少しでも心を豊かに歩んでいただけるようにサポートできれば幸いです。
あたたかく応対させて頂きます。

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ADHD (注意欠如・多動症)

注意欠如・多動症(ADHD)とは、発達水準からみて不相応に注意を持続させることが困難であったり、順序を立てて行動することが苦手であったり、行動の抑制が困難である、落ち着きがない、待てないなどといった特徴が持続的に確認され、そのために日常生活上での困難、支障を来たすことがあります。12歳以前からこれらの行動特徴があり、学校、家庭、職場などの複数の場面で困難がみられる場合に診断されます。

診断される子どもの割合は学童期の子どもの3〜7%であり、男の子のほうが女の子より3~5倍多いと言われています。成人でも診断に該当する人の割合は2.5%ですが、男女比は1:1に近づきます。

ADHDがあると、日常生活において困難に直面することが多く、他者から指摘をされることや注意・叱責され、その結果自己肯定感が下がることがあります。養育者が子育てで悩みを抱えていることもしばしばです。また、ADHDの子どもや大人では、うつ病、双極性障害、不安症などのほかの精神疾患を伴っていたりすることもあります。

ADHDなどの発達障害は、生まれつき脳の性質や働き方、発達の仕方に偏りがあることで生じますが、その原因ははっきりとわかっていません。

またADHDは遺伝子や環境因子など、さまざまな要素が相互に関係して起こると考えられていますが、現時点で明確な原因は特定されておらず、遺伝の影響が考えられる場合もあれば、そうでない場合もあり、「ADHDは必ず遺伝する」というわけではありません。

対処法については発達障害はいわゆる「脳の特性」であることから、特性や困りごとへの対応方法についても「治療」ではなく「対処」と表現するのが望ましいです。

ADHDの特性による困りごとや生きづらさを軽減する方法として、環境調整、ソーシャルスキルトレーニング、薬物療法などが挙げられます。

ADHDと診断された場合、まず医師や臨床心理士などからのアドバイスをもとに集中しやすい環境をつくる「環境調整」や、日常生活で実際に遭遇するトラブルを回避するため、あいさつの仕方やメモの取り方などを具体的なロールプレイを通して学ぶ認知行動療法のひとつである「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」を行います。

服薬による対処としては、環境調整やソーシャルスキルトレーニングなども行いつつADHDの症状を改善するための薬を使用することもあります。

薬は有効性と安全性のバランスに注意しながら選択されます。なお、薬を使う場合でも環境調整やSSTなども続けて取り組んでいくようにします。また、うつや不安などの精神的な不調を伴う場合には、その治療もあわせて行います。

そのほかにも、ADHDの症状によって日常生活に支障が出る場合は、ライフステージに応じてさまざまなサポートを受けることができます。ひとりで悩まず、相談窓口や医療機関に相談することで、自身の生きづらさを和らげることに繋がります。

上記のような日常生活を送るなかで苦労することや生きづらさを感じることはたくさんあると思います。コネクトメンタル相談室では悩まれているかたに寄り添います。

お気軽にご相談ください。

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不眠症(睡眠障害)

②不眠症(睡眠障害)

寝付いても途中で目が覚める、朝早くに目覚めてしまい再度寝付けない。3~5割程度の人が、これらの症状を一時的に経験し、おおよそ1割の人が慢性的な不眠で悩むと言われています。また、不眠の悩みは男性より女性の方が多いと言われています。

不眠で悩む人の割合は、加齢に伴って増加します。また不眠症状の多くはストレスに伴い出現します。

不眠症状が週3日以上、3ヶ月以上持続する場合、治療が必要な不眠症の可能性があり、不眠症は単独で生じる場合もあれば、精神疾患や身体疾患に伴い生じる場合もあります。

不眠の出現に関わるストレスフルな出来事が続く場合、不眠は慢性化しやすくなります。眠れないこと自体への恐怖心から、眠ろうと努力すればするほど、不眠はかえって悪化する傾向があります。

不眠症状が慢性化すると朝起きた際の休養が取れた感覚が薄れ、日中の極端な眠気、活力や気分の低下、仕事の効率の低下、生活の質の低下など、様々な日中の困りごとが生じる様になります。不眠症状とこれらの日中症状が加わると、治療が必要な不眠症と判断されます。

不眠症の治療は、不適切な睡眠習慣を見直すことから始まります。うまく寝つけない場合には、いったん寝床を離れ、眠気が再度訪れたら寝床に入り直すのも効果的です。眠れないのに無理に寝床で過ごすと眠れない場所として脳が学習してしまう場合もあるからです。

また、眠りが不十分でも決まった時間に起きることで、体を休めようとする欲求が高まり、眠りが促されます。

それでも不眠が解消されない場合は医療に頼ることも重要であり、多く用いられている治療法が睡眠薬による治療です。睡眠薬には脳の抑制系の働きを促すもの、脳内の睡眠ホルモンの作用を助けるもの、脳の覚醒系の働きを抑えるものなど様々あります。睡眠薬を使用する際には、主治医の指示に従い、決められた使用法・使用量を守ることが重要です。

また欧米では非薬物療法が推奨されていますが、わが国では医療保険が適用されず、治療を提供できる医療施設も多くありません。

コネクトメンタル相談室では睡眠に関しても相談・カウンセリングを実施していますのでお困りの方がいましたら是非ご相談ください。

ご相談いただいた上で、閉塞性睡眠時無呼吸やレム睡眠行動障害などが疑われる場合は医療機関への受診をお勧めさせていただくこともあります。

少しでも思い当れば一人で悩まずに、当相談室に気軽にご相談ご要望ください。ご自身の人生を少しでも心を豊かに歩んでいただけるようにサポートできれば幸いです。あたたかく応対させて頂きます。

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自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症とは、発達障害の一つであり対人関係や社会的なやりとりの障害、こだわり行動という基本特性があります。対人関係・社会的なやりとりでの障害というのは、人との関わりが苦手で場の空気を読むこと、比喩や皮肉、相手の気持ちや暗黙のルールを理解することなどの難しさ、言われたことを表面的に受け取る。など社会的な場面での困難さが持続することを指します。

もう一つはこだわり行動です。物の配置、物事の順番、勝敗、自分のやり方(マイルール)への強い固執、興味や関心の極端な偏りなどを指します。こだわりの程度や種類は一人一人異なります。

症状は幼少時から認められ、多くの場合1歳半検診や3歳児検診までに診断が可能です。例として、目と目が合わない、にっこりと笑いかけても微笑み返さない、指さしが少ない、模倣が少ない、言葉の発達が遅い、語彙が広がらない、こだわりが強い等が挙げられます。しかし、知的障害を伴わず言葉の発達が良好である場合には、小学校入学後や成人になってから初めて診断を受けることがあります。

原因は生まれつき脳の機能になんらかの不具合があるために起こるものと言われており親のしつけや育て方、本人の性格、愛情不足などとは無関係であると言われています。脳機能の不具合によって起こる障害であるため完治するということはなく対人関係や社会性の困難に対する配慮と、本人の特性に合致した環境調整、療育・教育によって症状の改善や発達の促進が期待できます。

データによって異なりますが人口に対するASDスペクトラム症の方は、およそ20〜40人に1人は存在する可能性が指摘されています。男女比は4 : 1で男性に多く見られていましたが、近年では本人の困難が周囲からわかりづらいため見逃されてきた女性の自閉スペクトラム症が注目されています。

幼少期からの支援やケアがなされないまま大人になっていき不安やストレスが原因となり、自閉スペクトラム症の人が別の精神疾患になってしまうことを「二次障害」といいます。睡眠障害、うつ病、強迫性障害、パニック障害、全般性不安障害、摂食障害、適応障害などがよく見られる二次障害です。

自閉スペクトラム症への対応でもっとも大切なことはできるだけ早く子どもの特性に気づき理解・支援しストレスを感じにくい生活習慣や環境を整え、二次障害に発展させないことが重要です。自閉スペクトラム症自体を治す薬はありませんが、併存している精神疾患に対して薬物療法で治療する方法もあります。

自閉スペクトラム症に対する間違った認識は未だに後を立たず「親の育て方に問題がある」「遺伝的によるものだ」といった偏見は今も残っていますが、私たちが幼いころと比較すると知識や相談機関は増えたと思います。それでも足りないと感じざるを得ません。

当相談室では発達障害のことはもちろん、こころに悩みを抱えている方。誰にも相談や話せる人がいない方にも耳を傾けます。1人で悩まずお気軽にご相談して頂けると幸いです。

ご連絡お待ちしております。

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うつ病

うつ病は、気分障害の一つです。一日中気分が落ち込む、何をしても楽しめない、気力が湧かないといった精神症状や、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。

うつ病は、100人に約6人がかかる病気です。また、女性の方が男性よりも1.6倍くらい多いことが知られています。女性では、ライフステージに応じて、妊娠や出産、更年期と関連の深いうつ状態やうつ病などに注意が必要となります。

今のところ発症の原因は正確にはよくわかっていませんが、感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられています。うつ病の背景には、精神的ストレスや身体的ストレスなどが指摘されることが多いですが、辛い体験や悲しい出来事のみならず、結婚や進学、就職、引越しなどといった嬉しい出来事や環境の変化後にも発症することがあります。

気分が落ち込むような明らかな原因が思い当たらないことも多く、原因と思われる問題を解決しても回復せず、日常の生活に大きな支障が生じることがあります。うつ状態では、物事の捉え方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまうこともあります。そして普段なら乗り越えられる問題も、実際よりもつらく感じてしまうという悪循環が起きます。重症になると「死んでしまいたい」など希死念慮が現れることもあります。うつ病かなと思ったら、早めに専門家に相談することが大切です。

うつ病の治療には、薬物などの医薬品による治療と、専門家との対話を通して進める精神・心理療法や認知行動療法があります。また、散歩などの軽い有酸素運動などの運動療法がうつ症状を軽減させることが知られています。

少しでも思い当れば一人で悩まずに、当相談室に気軽にご相談ご要望ください。
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